胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など、消化器の炎症の治療にも討ち入られているネキシウムという薬があります。普段から健康な人には聞き慣れない薬の名前ですが、消化器系の炎症の症状に悩まされている人にとってはネキシウムとはどんな治療薬で、どういった効果があり、副作用はどうようなものが考えられるのかという点は大変興味のある部分です。

ネキシウムは肝酵素上昇の副作用がある

ネキシウムは肝酵素上昇の副作用がある

ネキシウムは胃液の分泌を抑制してくれる薬です。
そのため、胃液の分泌量が増えたり食道の方まで上がってきたりといった症状の治療に処方されることが多いです。
ネキシウムの主成分はエソメプラゾールマグネシウム水和物です。
これが胃酸分泌に必要となる酵素の働きをブロックすることで抑制機能が働くのです。
胃腸の病変の原因菌と言われるヘリコバクター・ピロリの除菌の際に他の抗生物質と共に使用されることもあります。

症状緩和に効果的なネキシウムですが、服用することで副作用が出てくることもあります。
特に多いのは下痢や軟便です。
薬を中止すれば収まるものの、飲み続ける限りは続きます。
身体にとって必要不可欠な胃酸を無理やり薬で押さえつけていることから消化機能が正常に働かなくなってしまうのでしょう。
症状が起こるのはストレスや食生活の乱れといった生活習慣が原因の場合も多いので、ずっとネキシウムを続けるよりもできるだけ私生活の改善を行い、根本原因を正す必要があります。

消化器周りの症状としてはその他にも腹痛や吐き気・便秘・口内炎・カンジダ症といったものもあります。
とはいえいずれも服用者の1パーセント未満ですからめったに起こらないでしょう。

眠気や浮動性のめまいといった症状が起こることもあります。
できれば服用時に自動車の運転や高所での作業は避けた方がよいでしょう。
何かあった場合には命に関わります。
もしも強い症状が現れるのであれば違った成分の薬に変えた方がよいのかもしれません。
たとえ眠気に襲われたとしてもカフェインは服用しないでください。
カフェインには胃酸の分泌を促進する作用があるため、何のためにネキシウムを服用するのか分からなくなってしまいます。

肝酵素が上昇してしまうなど肝機能の異常が起こる場合もあります。
大変稀なケースです。
肝硬変など大きな病気にまでは至らないでしょう。

比較的副作用が少ない薬ではあるものの、まったく起こらないとは限りません。
注意しましょう。

肝臓に疾患を抱えている人はネキシウムを飲めない

ネキシウムは肝臓で分解される医薬品です。
そのため、肝臓の各数値が服用することで上昇してしまうのです。

とはいえ、副作用が起こるのは稀ですし、服用期間中だけちょっと数値が上がる程度なので気にすることはありません。
というのは健康な人だからこそ言えることです。
アルコール性の脂肪肝や肝炎・肝硬変といった肝機能に疾患を抱えている方は服用を避けてください。
脂肪肝などですでにある程度高い数値にある身体が、ネキシウムを服用することにより肝酵素が上昇してしまうと基準値を大幅に上回り、危険水域まで行ってしまうかもしれないからです。

ネキシウムを服用しても腎臓で代謝が行われることはありません。
そのため腎臓系の疾患を抱えている方は気にせず服用することができます。

ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬に含まれます。
こちらは長期間服用を続けることで骨祖しょう症にリスクが高まるのです。
それに、1パーセント未満と言われるさまざまな副作用も起こるリスクは高まるばかりです。
できれば薬を使うことなく自身の力で解決できるのが一番なのです。
服用すれば胃酸の分泌が抑えられるので楽になりますが、長期に渡って頼り続けるのはできるだけ避けましょう。

1パーセント未満とはいえ、ゼロではない以上はたとえ肝臓に特に問題のない健康体の方であっても何らかの症状が起こらないとも限りません。
必ず用法用量は守って正しくネキシウムを使用するようにし、もしも何らかの症状が起こった場合には医師に相談するようにしましょう。
肝臓以外にも弱い部分があって常用している薬があるということであれば、まず医師に聞いてみてから服用してください。
薬同士の相性というのもあります。